デジタル信号技術

アナライザ

 現在のスペクトラムアナライザは、デジタル信号処理技術を多様に利用した高速演算処理によって実現された計測機器になっています。  その中でも、時間領域情報を周波数領域情報に変換するためのデジタル信号処理技術であるフーリエ変換処理は必須技術であり、核となるアルゴリズムとして用いられています。  デジタル式のスペクトラムアナライザに限らず、現在の映像や音声を扱う電子機器であれば、何らかの形でフーリエ変換は利用されています。  スペクトラムアナライザはこの核技術に支えられた計測機器になっています。現時点でも非常に簡素な電気回路で実現する事が出来ています。  今後、半導体技術のさらなる発展によって演算速度や精度の向上は計測機器における測定結果の精度の向上に大きく貢献されるものと予測されます。

 スペクトラムアナライザは、デジタル信号処理によって分析、計測されているのが一般的です。  従って、測定者はデジタル信号処理技術の知識をある程度持っておく必要があります。  これは、デジタル信号処理を行う場合に数学的な知識や連続信号を離散化、量子化することで生じる独特な特性等を考慮して測定を行わないと、正しい測定結果の判定ができない場合があるためです。  また、スペクトラムアナライザに限らず、電気回路の測定全般としていえるのは、計測作業中に万一過電流が生じたり電気の逆流等によって計測機器が破損したり、電子部品の発熱、場合によっては発火に至る場合があります。  電気回路の測定は非常に簡素なものであっても、測定経験のある技術者等の同席や指導のもとで作業をすすめることが得策です。